セファール (CEFR)とは? DELEのレベルとの関係も解説!

スペイン語

外国語を学んでいる、もしくは言語の資格や検定の受験を考えている人ならセファール(CEFR)という言葉を見聞きしたことがあるでしょう。あまり馴染みのないワードでしたが、昨今の外国人材雇用の拡大留学生の増加に伴って日本でも目にすることが多くなってきました。
この記事では、セファール(CEFR)とは何かを解説します!

CEFR(セファール)とは

セファールは、「Common European Framework of Reference for Languages」の略称で、アルファベットの頭文字をとってCEFRと表記します。ちなみに日本語で表現すると「ヨーロッパ言語共通参照枠」となります。これはヨーロッパ評議会(Council of Europe)が提唱した基準になっていて、異なる言語における言語スキルのレベルを一貫して表現するために用いられています。
シンプルに言うと、「その言語を使って何ができるか」を測る国際的な尺度ということです。CEFRは、言語学習者や教師、評価者が言語スキルの進捗を理解し、比較するために使用されます。なお、ヨーロッパだけでなく国際的な言語教育の場面で用いられています。

6段階の基準がある

CEFR(セファール)は、言語の熟達レベルを測る基準ということで、以下の6段階で構成されています。

  • C2 – 最上級レベル (熟達した言語使用者)
  • C1 – 上級レベル (熟達した言語使用者)
  • B2 – 中上級レベル (自立した言語使用者)
  • B1 – 中級レベル (自立した言語使用者)
  • A2 – 基礎レベル (基礎段階の言語使用者)
  • A1 – 初級レベル (基礎段階の言語使用者)

DELEの各レベルとの関係

スペイン語能力を測る検定試験は日本の場合、年に2回実施される西検と4回行われるDELEが一般的でしょう。DELEに関しては世界100か国以上で実施されている検定です。そして試験区分の基準にはセファール(CEFR)が使われていて、A1~C2の6段階から受験するレベルを選択できます。
試験問題は、読む・聞く・書く・話すの4項目で、各レベルの主な目安は以下の通りとなっています。

  • C2-最上級 – 専門的な内容で長く複雑な情報も理解でき、必要に応じて推測もできる
  • C1-上級 – ある程度の幅広い分野の文章や会話の中で言語を操ることができる
  • B2-中上級 – 流暢かつ自然な会話能力を持ち、明瞭かつ詳細な文書を作成できる
  • B1-中級 – 個人的な関心事や経験、意見、計画などを簡単に表現できる
  • A2-初級 – 簡単な既知の内容や習慣の会話、身の回りの出来事などを表現できる
  • A1-入門 – 日常会話の表現を理解し、対話者の協力を得ながらコミュニケーションできる

英検の各レベルとの関係

日本でメジャーな外国語の検定試験には「英検」が含まれるでしょう。この英検のレベルは、「級」が使われています。英検のレベルとCEFR(セファール)が、どう対応するのかをまとめると以下のようになります。

  • C2 – 該当なし
  • C1 – 英検1級
  • B2 – 英検1級、準1級
  • B1 – 英検準1級、2級
  • A2 – 英検2級、準2級
  • A1 – 英検3級

※「CEFRレベルと英検CSEスコアの対応(公益財団法人 日本英語検定協会)」参照

日本でも使われつつある

日本では、外国人の日本語能力を測る試験としてJLPT(日本語能力試験)が実施されていますが、そのレベル分けは、N5(初級)~N1(最上級)という5段階です。しかし2025年の第1回試験からCEFRレベルの参考表示が開始される予定になっています。

※ https://www.jlpt.jp/cefrlevel/index.html (公益財団法人日本国際教育支援協会) 参照

まとめ

いかがでしたでしょうか。2001年に欧州評議会によって発表されたCEFR(セファール)は、6段階で外国語の熟達度を評価する基準です。経済のグローバル化が進んで職場環境のダイバーシティが重要視されていく中で、今後さらに見聞きすることが多くなるでしょう。外国語習得の目標設定などにも参考にしてください。

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