就職活動はもちろんのこと言語関連の資格試験などにも含まれることのある面接。担当者のいる部屋へ入る際には当然のことながらノックをするわけですが、何回が正解なのでしょうか。
ノックが必要な理由
一般的に面接は、扉で仕切られた部屋で実施されます。その際に入室の許可を求めるという意味でドアをノックします。ノックの後、担当者から「どうぞ」という返事を確認したら扉を開けて中に入りましょう。
場合によっては、ドアが既に開いているケースや扉がない場所で面接が行われることもあります。その際には、ノックは不要で「失礼します」と声をかけて入室して問題ありません。
日本と海外で違いがある
面接は世界共通の習慣ですが、そのマナーに関しては違いがあります。私が生活しているラテンアメリカ圏の一部地域では、テンポよく5～6回ドアをノックするなんてことも珍しくないですし、マナー違反ともみなされません。ただ日本の就活や資格試験の面接では、好印象にならないことは容易に想像できますよね。
そこで正しいマナーの参考にできるが、国際儀礼に基づく「プロトコールマナー」です。
「プロトコールマナー」では、2回のノックはトイレなどの空室確認、3回は家族や友人など親しい間柄での入室確認、そして4回がビジネス等の公式な場での入室確認とされています。
以上のことからすると、面接時のノック回数は4回が正解ということになるのですが、日本のビジネスシーンにおいては異なります。
日本のビジネスシーンで一般的な回数
日本の企業文化では、面接時のノックは3回が主流になっています。世界基準の「プロトコールマナー」では、親しい人への入室確認ということなのでマナー違反となりそうですが、日本のビジネスマナーとしては3回が正式な回数として浸透しています。ただ、当然のことながら4回でも間違いはありませんし、4回のノックで評価がマイナスになるということもありません。実のところ外資系企業では国際基準で判断されることも十分考えられるので、その場合は4回が正しいマナーとなりえます。
そのため、私は日本で外国籍の方から質問された際には「プロトコールマナー」について説明したうえで4回で問題ないと伝えることがあります。
まとめ
いかがでしたでしょうか。日本式のマナーで語れば面接時のノックは3回が正解でしょう。
2回はNGですよ！担当者が室内にいることを知っているのに空室確認していることになるからです。
面接官との最初のコミュニケーションとなるのがノックです。正しいマナーを身に着けていれば良い第一印象に繋がりそうですよね。
